東北アジアの市民交流を進める歴史と教育のマダン

四神の地と太極(陰陽まがたま・ともえ)

四神の地と太極(陰陽まがたま・ともえ)

【要点】 京都を四神(玄武、白虎、青龍、朱雀)相応の地といい、この四神が高句麗壁画などに描かれている。本来の四神の地は、モンゴル高原であり、玄武はバイカル湖であろう。 バイカル湖沿いのブリャート自治共和国(ロシア)は、北方モンゴロイドの発祥 …

サハリン韓人団体代表団が12年ぶりに来日、日本に解決を訴える

サハリン韓人団体代表団が12年ぶりに来日、日本に解決を訴える

ロシア・サハリン州の住民は百を超える民族で構成されており、ロシア人が約85%と圧倒的多数を占めるが、その次に多いのが韓人(朝鮮人、約5%)である。その背景には当然日本の朝鮮植民地支配と、アジア侵略戦争の遂行、そして戦後の東西冷戦の中で、日本 …

民族史の疑問と再検討-2千里なのに3千里?-

民族史の疑問と再検討-2千里なのに3千里?-

1.400年前まで3千里 1.1 明の時代を描いた古地図 白頭山(長白山)から南端の海岸線までの距離は、約800km、すなわち約2千里である。残りの千里はどこへいったのか?私の長年の疑問は、大阪大学 付属図書館のウェブサイトで公表されている …

声なき声に耳傾ける 朱鞠内ダム・笹薮に吹く寒気の風

北海道の市立名寄大学で講演する機会を得た。人口3万人の小さな市の、在籍学生800人の小さな大学。最北端の公立大学だという。学科は保育士や幼稚園教諭、看護士などの実務系養成課程が中心で多くが道内と東北地方から入学してくる。 新千歳空港から特急 …

大阪の寛容、落語「代書」の頃

2009年春、桂小米朝改め5代目桂米団冶が誕生した。先代の四代目「桂米団冶」は、人間国宝桂米朝師匠の師匠にあたり、上方落語噺「代書」を創り上げた人でも知られる。「代書」は四代目が実際に代書屋を営んでいたことから生まれた噺だ。最近では、燻し銀 …

歴史が与えた宿命の遺したもの

歴史が与えた宿命の遺したもの

 司馬遼太郎作品の『故郷忘じがたく候』を読み直して、陶磁器のことに素人ながら関心を持ちはじめて久しい。大阪中ノ島にある東洋陶磁美術館に親近を感じ、ときおり通っては「やきもの」に遺された歴史の残影に想像力をめぐらせる。陶磁器への誘いは、実は朝 …