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長崎原爆で入市被爆したのに被爆者健康手帳の交付申請を却下したのは不当として、韓国在住の張令俊(チャンヨンジュン)さん=8月に82歳で死去=が処分の取り消しなどを求めた訴訟で、長崎市は2日、本人の証言のみを根拠に手帳交付を命じた長崎地裁判決を不服として、福岡高裁に控訴した。

健康手帳は通常、申請者が手続き中に死亡した場合、交付されない。長崎市は判決前に張さんが死亡したことを考慮し、今後の交付審査への影響などを考慮したとみられる。

記者会見した田上富久市長は「事実認定は裁判所の判断を尊重するが、死亡した方への手帳交付は制度の原則に反する」と説明した。一方、「張さんは(手帳が交付された)制度上の被爆者ではないが、事実上の被爆者と考えている。原爆死没者名簿への登載などを検討したい」と述べた。

(毎日新聞2012年10月2日付け報道から)

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