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大阪富田林の若集が見た朝鮮通信使

天和2年(1682年)に第7回目に派遣された朝鮮通信使の船旅の様子を描いた絵馬。富田林市の美具久留御魂神社(みぐくるみたまじんじゃ)に奉納されている。この絵馬は、喜志桜井村の若集11名が奉納したと記されている。絵馬は縦98cm、横189cmの木製で、3隻ずつ並んだ御座船が上下2段に描かれている。上段の3隻に形名旗(けいめいき)が示されていることから朝鮮通信使を描いたものであることが確認された。通信使を率いた「正使」、「副使」の船を表す「正」「副」などの旗も描かれている。絵馬の奉納期は「乙亥元禄8月9日吉日」記されていて、西暦1695年)のこと。豪華絢爛な朝鮮通信使を江戸時代の人々がどのように見ていたのかを伝える貴重な文化財だ。

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