東北アジアの市民交流を進める歴史と教育のマダン

KBSワールドラジオから

 中国の人民日報の姉妹紙、環球時報は6月8日、万里の長城の長さを変更し、大幅に長くなると発表した。
 中国の国家文物局は6月5日、最近の研究結果から、万里の長城の長さは高句麗の領土だった地域の城壁まで含めて2万1196キロに及ぶと発表し、これに韓国の学界とメディアが反発しています。中国は2009年の発表で万里の長城の長さを8851.8キロとしていました。しかし、今回の発表では長さが急に倍以上に増えていることから、高句麗の城壁を万里の長城に含めずしては無理があると指摘しています。
 環球時報は遼寧省社会科学院の研究員の言葉を引用し、「中国にはそれぞれ違う時代に違う民族が築城した城壁がたくさんある。高句麗時代に築城された城壁も中国の文化であり遺産だ」と主張しました。
 中国は、高句麗や渤海を中国の地方政権として位置づけるための「東北工程」と呼ばれる研究プロジェクトを1997年から進めていますが、今回の発表もこの研究プロジェクトの一環と見られています。
 環球時報は中国政府の立場を代弁するメディアとして知られていますが、今のところ他のメディアはこの問題について詳しく扱っていません。

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